例えば、年収100万円を超えると住民税が課税される「100万円の壁」があり、自治体によって基準が異なるものの、年間数千円程度の負担が発生します。
さらに「106万円の壁」では、週20時間以上勤務し、一定の条件を満たす場合に社会保険への加入が義務付けられます。これにより手取りは年間15~20万円程度減少しますが、将来の年金額増加や医療保障の充実といったメリットも得られます。
厚生労働省はこの「106万円の壁」を2026年をめどに撤廃する方針を示しており、今後は週20時間以上働く方が年収に関係なく社会保険に加入することになる見込みです。
さらに「123万円の壁」では、扶養控除や配偶者控除が受けられなくなり、世帯主の税負担が年間5~11万円増加するほか、本人にも所得税が課税され始めます。「130万円の壁」に達すると、配偶者の社会保険の扶養から外れ、自ら国民健康保険や国民年金に加入する必要があり、年間25~30万円の負担増となる可能性があります。
これが最も手取りに影響を与える壁といえるでしょう。加えて「150万円の壁」では配偶者特別控除が減少し始め、2025年改正後は「160万円の壁」が新基準となり、そこを超えると控除が段階的に縮小されます。